M&Aの基礎知識 3. M&A取引におけるデューデリジェンス(買収監査)

デューデリジェンスとは、Due(当然行うべき)、Diligence(勤勉、努力)という意味です。M&A取引においては、対象会社の事業内容、経営の実態、経営環境を詳細に調査するることで、売手と買手の“情報の非対称性”を解消します。デューデリジェンスは、その調査の視点・切り口によって、事業(ビジネス)デューデリジェンス、財務デューデリジェンス、税務デューデリジェンス、法務デューデリジェンス、人事デューデリジェンス、ITデューデリジェンス、環境デューデリジェンスなどの種類があります。これらのデューデリジェンスを全て実施する義務や必要性はなく、M&A取引の状況に鑑み、必要なデューデリジェンスを選択することになります。 複数のデューデリジェンスを実施した場合は、それぞれの調査結果を有機的に関連づけて、総合的に評価することが重要です。対象企業のありのままの財務状況や収益力を知るだけでなく、統合後にいかにしてシナジー効果を発揮させるかをイメージすることも重要な目的の一つになります。 M&Aにおいてデューデリジェンスが行われるタイミングは、基本合意契約が締結された後で、かつ、最終条件交渉に移る前のタイミングです。早すぎれば、あらぬ噂が流れて従業員や取引先を動揺させてしまうリスクがあり、かといって、遅すぎても、別の買手によって買収されてしまう可能性があるので、適切なタイミングを図る必要があります。

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