不採算拠点の売却によってタクシー事業を再建したM&A事例

譲渡会社:X社

事業内容
タクシー業
エリア
九州地方
売上規模
5~10億円

譲受会社:A社

事業内容
タクシー業
エリア
西日本
売上規模
50~100億円

当社の関わり方

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背景・売手オーナー様の課題

X社は、複数拠点(営業タクシー100台以上)で事業を展開しているタクシー会社で、業績も長年に渡って堅調であった。
そのような中、オーナー社長は先代から経営を引き継いだものの、近年では新規参入業者の増加などにより業界内での競争が激化。売り上げは減少傾向にあり、何らかの対応が必要な状況にある一方で、各拠点における損益管理がされておらず、重要な経営判断ができない状態にあった。

そのような経営状況にあって、社長がM&Aを実行した理由は「選択と集中」である。
まずは事業分析・財務分析を行い、当社の実態を把握することから着手し、X社の得意とする拠点(エリア)を明確にした。そして、経営の健全化を図るべく、その得意とする拠点に資源を集中できるよう、不採算拠点の売却を決断した。

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M&Aの進め方、成約のポイント

買手候補選定の基本方針

  • 買手に求める譲れない条件は、資金力があり、乗務員の雇用が守れる企業であること。
  • X社の再建に必要な資金(譲渡代金)を確保すること。
  • 弊社が提案した買手候補先リストに基づき、社長と相談して、打診先を選定し、優先順位をつけてアプローチすること。
  • 迅速に意思決定してくれること。

A社を選定した理由

  • 経営基盤がしっかりしており、安心して乗務員を引き継いでもらえる。
  • 売却対象事業を高く評価し、想定していた以上の譲渡価格の提示があった。

成約のポイント

  • 先代より引き継いだ大切な会社を存続させるために、一部事業の切り離し(不採算拠点の売却)を早期に決断した。
  • 譲渡対象拠点の乗務員は100名以上いたが、社長と乗務員の間に強い信頼関係があったため、特に問題はなく大半の乗務員が納得してA社に移った。

成果・効果

X社の再建(選択と集中)

  • 不採算拠点を売却し、その譲渡対価で得た資金をもとに、事業の健全化を図ることができた。

乗務員の成長環境

  • X社の乗務員は、A社が力を入れている高いレベルの教育研修を受けることが可能となった。